マイケル・アンダーソン監督、リチャード・ハリス主演のオルカを鑑賞したのでつらつらと
解説は映画.comから引用
妻を人間に殺されたオルカの復讐を人間との戦きを通して描く。製作はディノ・デ・ラウレンティスとルチアーノ・ビンチェンツォーニ、監督は「2300年未来への旅」のマイケル・アンダーソン、脚本はルチアーノ・ビンチェンツォーニとセルジオ・ドナティ(ノヴェライゼーション/アーサー・ハーツォーク著・KKベストセラーズ刊)、撮影はテッド・ムーア、海洋監督はフォルコ・クイリチ、音楽はエンニオ・モリコーネが各々担当。出演はリチャード・ハリス、シャーロット・ランプリング、ウィル・サンプソン、ボー・デレク、ロバート・キャラダイン、キーナン・ウィン、スコット・ウォルカー、ピーター・ホーテンなど。
Orca - Official Trailer ( 1978 ) - YouTube
点数 85/100
先日放送された、"伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよ"でフラワーカンパニーズの鈴木さんが紹介されていたオルカが気になったので鑑賞しました
監督は、八十日間世界一周や1984、最近見たのだとあんまり響かなかった2300年 未来への旅のマイケル・アンダーソン
脚本は、夕陽のガンマンなどを担当したルチアーノ・ヴァンチェンツォーニ
音楽は僕らのエンニオ・モリコーネ
主演はハリーポッターのダンブルドアのリチャード・ハリス。いい感じのアクセントでカッコーの巣の上でに出演していたウィル・サンプソン
まあこれだけの製作陣がいるんだから、面白くないわけがない
対比されやすい作品としてはジョーズだし、多分その影響を受けて製作されたんだと思うんだけど、テーマが全く違うし、鈴木さんが言っていたようにパニック映画とは違うと感じた
主人公のノーラン(リチャード・ハリス)が水族館に売るためオルカ(シャチ)を捕まえようとするが、メスのオルカを妊娠していた子供もろとも殺してしまい、夫であるオスのオルカがノーランに対して復讐するという話
ジョーズは無差別に人を襲う、サメ自体に対する怖さがあったけれども、オルカは復讐に燃えるオルカが無差別でなくノーランとその周り、そして停泊している町を襲うので、オルカ自体の力強さももちろん怖いけれども、復讐に燃える心が様々なところから感じられるところがまた怖くもあり、哀愁もある
それは、海洋学者のレイチェルが序盤にオルカってこんなに賢い哺乳類なんですよっていう説明が入ってるからオルカの恐怖が引き立っていたと思う
ジョーズのように背びれが海面に浮かぶんだけれども、メスのシャチを殺した時にできた背びれの傷がまたいいアクセントになっていていい
本編を通して、シャチの白と黒のボディとその周りの海と太陽と空っていう構図がすごく美しい。終盤の流氷もすごく景色として綺麗なだけに、そのシャチの怖さが引き立っていたと思う
序盤でサメが出てきて、襲われそうになっている人をサメに体当たりして助けるシーンとかすごくかっこよかったし、ジョーズとは違うのだよジョーズとは。っていうメッセージもあったと思う
- 序盤のお金目的でのサメやオルカの捕獲しようとするノーラン
- 昔に妻子を事故でなくしてて、実はオルカの復讐心がわからないこともないというノーラン(ストーリーとして出来過ぎなところもあった気がするけれども)
- 真正面からオルカとの対決に挑もうとしないノーラン
- 死ににいく覚悟で船を出す決心をするノーラン
ノーランの心情の変化がすごく目に見えて変わっていくさまは良かった
あとは先住民のウミラク(ウィル・サンプソン)が、町の漁師とは違ういいアクセントになっていたと感じた
青い海に血が滲んでいくさまとかはやっぱりみててどきどきするし、オルカのジャンプや、体当たりからの人を襲うシーンとか思わず声が出ちゃうぐらい迫力あった
あんなに序盤で美しく描かれているシャチのジャンプが恐怖に変わるのってすごいよね
オルカ目線でみると、無実の妻ともうすぐ生まれるであろ子供を殺されその復讐に燃えるっていう流れは一般的なハリウッド映画にありがちなんだよね。それがオルカっていうのと、観る立場が普段とは逆なだけで全然味わいが違うなあと感じた
オルカの目のアップでは涙を流してるようにも見えるし、そのンキ声はどこか切なく泣いているように聞こえるのはグッとくるよね
ノーランの男らしさと、その敵であるオルカとの分かり合ってる様子もとてもよかった
余談ですがシャチといえば、メタルスラッグ2,Xでのアレンオニール軍曹がシャチに食われ骨まで出てくるけれども、その続編で普通に出てくるっていうのが印象的すぎて
ではでは