リドリー・スコット監督作悪の法則を鑑賞したのでつらつらと
解説は映画.comから引用
米カリフォルニアを舞台に欲望にまみれたセレブリティたちが危険な罠に落ちていく姿を、巨匠リドリー・スコットのメガホンで描いたサスペンス。脚本を「ノーカントリー」で知られるピュリッツァー賞作家のコーマック・マッカーシーが書き下ろしたオリジナル作品。若くハンサムで有能な弁護士(カウンセラー)が、美しいフィアンセとの輝かしい未来のため、出来心から裏社会のビジネスに手を染める。そのことをきっかけに周囲のセレブたちにも危険な事態が及び、虚飾に満ちた彼らの日常が揺るがされていく。主人公の弁護士にマイケル・ファスベンダーほか、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデム、ブラッド・ピットが出演。
点数 73/100
リドリー・スコット監督作としてはブレードランナーや、ブラック・レイン、テルマ&ルイーズは大好きなんですけれども、ハリウッドに魂を売った以降の作品はあんまりでブラックホーク・ダウンはまだ好きかなあってぐらいなんですけれども
申し訳ないけれど自分には合わなかったとしか
内容はすごく面白いし、いろんなこと考えさせられる映画だったんです
俳優陣の豪華さには心躍るし、リドリー・スコットだからこそできるような金の使い方をして映画全体がすごく豪華で鮮やかで、それとは対照的なストーリーの暗さが目立って見えるんでしょうけど、なんというか馴染めないというか
評価できるのは、なんとなくは知っているけれど見たことはあまりない殺し方を映像化してくれたところですかね。バイクが走っていてワイヤーで首チョンパや、ワイヤーがだんだん締まっていき首チョンパはやっぱりみててドキドキしました。まあどっちも首切断ものでワイヤーなんで被ってるっちゃ被ってはいるんですが。
一番好きだったシーンはマルキナ(キャメロン・ディアス)がフェラーリとセックスする場面ですかね。それでも車とセックスしたっていうからどんなのかと思ったらフロントガラスに股を開いて腰をふるってだけだったのが残念。以前見た経験があるんでいいますが、車とセックスっていうなら車のシフトレバーとセックスして欲しかった。
シーンとしてフォーカスをうまく使って、いままでぼやけていたものに焦点をあわせる演出を多くすることで、終盤のウェストリー(ブラッド・ピット)が町中で暗殺されるところでの、嫌な予感はするんだけれど何が起こるんだろうっていう、ピントがあっていない周囲の警戒につながっていたと感じました。
あとは、単にゴア表現を安易に使うんではなくて、そこから見えてくる心にくるタイプの残酷描写が多かった気がします。遺体廃棄のなんとも人間として扱っていないような描写はすごく好きでした。
EDの突き放し方とかも好きでした。
あまり好きになれなかった点は、ところどころにある官能描写はなんだかあれで無理やりつないでる感が否めなくて好きになれませんでしたね。あれもまた、人間の本能と欲と道徳っていうテーマの1つなんでしょうけれど…
マルキナ(キャメロン・ディアス)の狂人っぷりとか、映画にチーターが平然と出てきたりとか、見どころはたくさんあって好きだったんですが、映画を通してみてみるとほんとに合わなかったとしか言い様がないぐらい惜しい作品でした。
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