スパイク・ジョーンズ監督作のマルコヴィッチの穴を鑑賞したのでつらつらと
解説は.comから引用
定職のない人形使いのクレイグは、新聞の求人欄を見てマンハッタンにあるオフィスビルの7と1/2階にある小さな会社に就職する。文書整理の仕事を得た彼は、ある日落としたファイルを拾おうとキャビネットを動かし、偶然壁に小さなドアを発見する。ドアを開けて穴の中に入った彼は、それが俳優ジョン・マルコヴィッチの脳へと続く穴であることに気付く。
点数 60/100
ストーリーからして凄く面白そうで期待していた分がっかり感が大きい作品でした。
主人公の売れない人形遣いのグレイグ(ジョン・キューザック)がひょんなことからジョン・マルコヴィッチの頭につながる穴を見つけたところまではいいとして、マキシンや妻のロッテにこういうことがあったんだよって話してからの理解の早さはおかしいでしょ。
実際そんなことはないんだから、嘘つかないでって半ギレした後に、体験したあと興奮っていう流れのほうが良かったかな。
その穴を使って商売するのもいいんだけれども夜中しか営業してないわりにはマルコヴィッチはずっと起きてるんだね。夜型の人間なのかな?あと夜中まで舞台稽古とかするのかな。って思った。
序盤はみんなマルコヴィッチになって自分がなんなのか考えたり、哲学的な話になってて、そこで"ありのまま"の自分を見つける話にもできたはずなのに、クレイグやマキシンのエゴの話でしかなくなっているのがすごく残念だった。
一緒に歌おう「アナと雪の女王」 Let It Go<歌詞付Ver.>松たか子 - YouTube
ラストの展開としてもクレイグがマルコヴィッチをのっとって、もともとの願望であった人形師として成功するも、レスター社長達の老人集団が、マルコヴィッチをのっとって永遠の命としての器にしようとしていたっていうのが、悪対悪で全然ピンと来ないし、わりとマルコヴィッチに感情移入していた自分からすると、マルコヴィッチが不憫で不憫で仕方がなかった。
そのあとの終わり方の悪い意味での後味の悪さもすごく気になった。
レスター社長自体も器でじつは船長が中にいるっていう話は面白かったけれども、マルコヴィッチの次の器がマルコヴィッチの娘であるから、どこでレスターからマルコヴィッチへ穴の対象が移ったのかが疑問でしかなかった。
マルコヴィッチの演技は、まるでその中に誰かがいるかのような操られた行動にはやっぱり驚かされるね。OPでの人形劇がそのままマルコヴィッチで演じられるとは思わなかったよ。
コメディとして作ってあるから細かい笑いが多くてその辺は凄く良かった。
マルコヴィッチが穴に入ってしまい、みんながマルコヴィッチの世界とか凄くシュールで面白かったし、天井の低い1/2階や言語障害のババアとかもすごくいい
カメオ出演として、ショーン・ペンや、チャーリー・シーン等数多くの著名人が出ているからそれを探すのも楽しい。
なによりマキシン役のキャサリン・キーナーのエロさがすごい。あとは、ロッテがキャメロン・ディアスだと気付かなかったなあ
それなりには楽しめたものの納得行かない場面が多くあった映画でした。
まあ言えることはジャケットのインパクトには勝らなかったってことですかね。
ではでは