りょーまの休日 好きなものすべて

twitterじゃ伝わらないような"なにか"を多少は考えながら new site https://ryoma.holiday

バッファロー'66(ネタバレあり)

ヴィンセント・ギャロ監督・脚本・主演・音楽のバッファロー'66を鑑賞したのでつらつらと

解説は映画.comから引用

 刑務所帰りの男とゆきずりの少女の奇妙な恋愛をエキセントリックな演出で描く異色のラヴ・ストーリー。監督・主演は俳優(「フューネラル」「気まぐれな狂気」)・モデル(カルヴァン・クライン、アナ・スイほか)・ミュージシャンなど八面六臂の活動で知られるアーティスト、ヴィンセント・ギャロで、彼のデビュー作となる。脚本はギャロとアリソン・パグナル。音楽もギャロ自身が担当し、イエスの『Heart of Sunrise』、キング・クリムゾンの『Moonchild』などが使用されている。製作は「トゥリーズ・ラウンジ」のクリス・ハンリー。製作総指揮は「モンタージュ」のマイケル・パセオーネックと『I'm Losing You』のジェフ・サックマン。撮影はCMやビョークなどのMTVを担当し、劇映画は本作がデビューとなるランス・アコード。美術はギデオン・ポンテ。編集は「カウガール・ブルース」「誘う女」はじめガス・ヴァン・サント作品で知られるカーティス・クレイトン。共演は「アダムス・ファミリー1、2」「アイス・ストーム」のクリスティーナ・リッチ、「エバー・アフター」のアンジェリカ・ヒューストン、「ビッグ・リボウスキ」のベン・ギャザラ、「ルル・オン・ザ・ブリッジ」のケヴィン・コリガン、「微笑みをもう一度」のロザンナ・アークェット、「レインメーカー」のミッキー・ローク、「ビッグ・ウェンズデー」のジャン=マイケル・ヴィンセント、「ポーキーズ」のアレックス・キャラス、「ユージュアル・サスペクツ」のケヴィン・ポラックほか。

バッファロー'66 : 作品情報 - 映画.com


Buffalo '66 Trailer - YouTube

 

点数 74/100

ヴィンセント・ギャロの個性がすごく光ってた。

序盤のおしっこ漏れそう描写はすごく共感できる。いくところトイレが閉まっていて凄くイライラするのとか、早く動きたいけど走ったら漏れそうだから、小走りして早歩きして、また小走りの繰り返しとかすごくあるある過ぎて。

レイラ(クリスティーナ・リッチ)があっさり拉致されちゃってそのまま恋落ちちゃうのはなんだかあっけなくはあったかな。

拉致される時の車にエンジンがかかるまでの一連の流れは凄くシュール。

序盤の拉致の時のビリー(ヴィンセント・ギャロ)の尖った感じ、その後の家族との会話シーンでのかしこまってしまった感じ、そのあとのボウリングで新たな1面、ウェンディーズのトイレでの涙、そしてモーテルでのあの童貞臭さ。

いろんな面を見せてくれるビリーは見てて退屈しなかったし、根は愛されるキャラだなあって凄く感じた。だんだんレイラに心開いていくビリーはどこか情けなくもかっこいいんだよなあ。

印象に残ったのは、家族との会話シーン。このブログ的には凄くタイムリーである、小津安二郎に影響されたであろうカメラワークが、それぞれ4人の見る視点で固定カメラとして撮影されていて、見る視点でこんなにも雰囲気変わるように見せれるもんなんだって思った。

ちょくちょく挟まれる過去の回想シーンのはさみ方はすごく好きだった。特にバッファローが好きなの?っていう話題の回想で、序盤になぜ刑務所から出所してきたのかの理由がわかるのはおもしろかったし題名の意味も納得。

ラストのストリップ小屋SOLID GOLDでのいきなり銃をとりだしてバーンのシーンはちょっと信じられなかった分、ああ妄想でよかったって凄く思える作り。

あの大事な場面でその演出やってもいいのかっていうのは賛否分かれそう。

でもあのシーンがあってこその、その後のまるで人が変わったかのようなウキウキ感が引き立たれないと思うのでとてもいい役目をしてると思った。

普通このハートのクッキー誰が考えたの?って店員のおじいちゃんに聞かないし、彼にこのハートのクッキーをおごるよとか今までとはうって変わった行動をするから、それだけモーテルで待ってるレイラのこと好きなんだなあって思わせる作りとかいいし、最後も凄くスッキリ終わるのはいい。

もし、モーテルにレイラいなかったらどうするんだろうって、急激に変わってしまったビリーだったから不安になってしまったけれど、そんな心配しなくてよかった。

 

音楽もプログレ中心の選曲で凄くかっこよかったな。

 

このジャケット証明写真だったんだな。あの証明写真のビリーの真顔には笑った。

バッファロー'66 Blu-ray

バッファロー'66 Blu-ray

 

 

ではでは。