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ローズマリーの赤ちゃん(ネタバレあり)

ロマン・ポランスキー監督作品のローズマリーの赤ちゃんを鑑賞したのでつらつらと

解説は映画.comから引用

 アイラ・レヴィンの同名小説の映画化で、脚色・監督はポーランド出身の異才ロマン・ポランスキーである。撮影は「女狐」のウィリアム・A・フレイカー、音楽は「水の中のナイフ」でポランスキーに協力し、あとを追って西欧に逃れたポーランドのクリストファー・コメダが担当した。彼はポーランド時代、ワイダの「夜の終りに」のスコアを担当したことがある。なお、夢のシーンの合成撮影は、ファーシオット・エドワードが招かれて担当している。出演は「バタシの鬼軍曹」やTV「ペイトンプレイス物語」に出演していたミア・ファロー、「特攻大作戦」「暴力波止場」などに出演し、監督でもあるジョン・カサベテス、舞台の名女優ルース・ゴードン、「女房の殺し方教えます」のシドニー・ブラックマー、「猿の惑星」のモーリス・エヴァンスほか。

ローズマリーの赤ちゃん : 作品情報 - 映画.com

 


Rosemary's Baby Trailer - YouTube

 

点数 80/100

引っ越してきた高級アパートで出会った人々が自分の赤ちゃんを狙ってるんじゃないかっていうお話。

解説は映画塾で町山さんが詳しくしているのでそれを見ると幸せになれるよ。


町山智浩の映画塾!「ローズマリーの赤ちゃん」<予習編> 【WOWOW】#48 - YouTube

 

ジャンルとしてはホラーなんだけれどもよくあるドキッっとさせるような話ではなく、人間心理を描いたホラー

舞台のダコタ・アパートといえばジョン・レノンオノ・ヨーコが一緒に暮らしていてアパートから出てきたジョンレノンが玄関先で撃たれた事件でお馴染みのあの場所です。

視聴者は必ずしもその劇中の主人公であるローズマリー(ミア・ファロー)に感情移入するわけじゃなくて、これは悪魔教に襲われているって思っているだけで、単に偶然が重なっただけのローズマリーのノイローゼなんじゃないかって思わせるストーリーがすごく良かった。

見ていた自分は最初はほんとに悪魔教崇拝していてローズマリーの赤ちゃんを狙っているんじゃないかって思っていたものの、ローズマリー自身がだんだん気付き始めたところから、これノイローゼパターンあるなって感じ始め、最後の最後でもってかれてしまったのですごく楽しめた。

序盤からの伏線として、お隣さんとの壁が薄いってところだったり、謎のネックレスをプレゼントされたり、後半になっていくにつれてその伏線が恐怖につながっていく仕掛けがいくつもあるのが凄くうまいなあって思った。

ローズマリーが儀式のようにレイプされるシーンはほんとにクスリをやっているかのようなグワングワンした世界で、ベッドがいきなりクルーザーの上であったり、船が波によって揺れるあの感覚がそのままクスリの効果のように画面に現れている演出はすごく好きだったなあ。あの、現実なのか夢なのかわからないようないい塩梅の気持ち悪さ。すごく好き。

ローズマリーの序盤の可愛らしい愛くるしい姿から、妊娠後は髪をショートにして顔色が悪くげっそりしたやつれた姿になるのは凄く良かったなあ。ミア・ファローの演技力もすごく良かった。誰かにみはられているんじゃないかと、狂気じみた演技はすごくよかったし、公衆電話から婦人科医へ電話をかける長回しは好きなシーンの1つ。

ローズマリーを演じたミア・ファローだけでなく、印象に残るのは隣の口うるさいおばちゃんを演じたルース・ゴードン。あのカビが生えてんのか本当にハーブが入ってんのかわからないスムージーを毎日厚かましくもってくるのはすごく良い人そうに見えて怖いところがいいね。

 

この手の映画はどれだけオカルト要素が強くても結局は誰かが助かったり報われるストーリーが多いだけに、本当に悪魔崇拝してる人たちだったオチにはびっくりしたなあ。最後の最後、自分の赤ちゃんを悪魔として育てることに決めたであろうエンディングのローズマリーははたしてローズマリーにとってハッピーエンドなんだろうかってところがまたいいよな。程よく余韻を残してくれるあたりいい。

 

それにしてもミア・ファローかわいいし程よくエロくてすごく良かったなあ。また見たくなる作品でした。

 

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ではでは