エドガー・ライト監督。サイモン・ペッグ、ニック・フロストコンビ出演のワールズ・エンドを鑑賞したのでつらつらと
解説は映画.comから引用
「ショーン・オブ・ザ・デッド」(2004)、「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」(07)のエドガー・ライト監督と主演サイモン・ペッグ&ニック・フロストのトリオが、母国イギリスを舞台に描くSFコメディ。20年前、一晩で12軒のパブをめぐる「ゴールデン・マイル」に失敗したことが忘れられないゲイリーは、再挑戦するために当時の仲間アンディら4人を集め、故郷ニュートンヘイブンに舞い戻る。やがて5人は、町の人々の様子がおかしいことに気づくが、戸惑いながらもひたすら12軒目のパブ「ワールズ・エンド」を目指して飲み続ける。
ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う! : 作品情報 - 映画.com
映画『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』予告編 - YouTube
点数 78/100
みんな大好きサイモン・ペッグとニック・フロストとエドガー・ライト監督の最新作のワールズ・エンドです。
今作はショーン・オブ・ザ・デッド、ホット・ファズに続くスリーフレーバーコルネット三部作の最後なんですね。血だったりアイスシーンだったりパブがキーポイントかな。
そんなこんなで今作は、高校時代の仲間がおっさんになって再集結して12軒のはしご酒を成功させるために奮闘するっていう内容だと思っていたのに、実際には故郷の町が宇宙人に乗っ取られていたというコメディからSFに変化する面白い作り。
ショーン・オブ・ザ・デッドがゾンビもののパロディ。ホット・ファズが警官バディもののパロディ。また、サイモン・ペッグとニック・フロストコンビだと監督は違いますが宇宙人ポールは宇宙人もののパロディと、その作品のテーマにパロディを入れつつもちゃんと1つの作品として成り立たせている作りなのが印象的でしたが、今作はパロディ要素はほとんどなくて、SF/ボディ・スナッチャーを参考にしたと音声解説で語っていたぐらいでしょうか。目と口が光るのは遊星からの物体Xのポスターっぽい。
いままでの印象とは大きく違って、もともと頼りにならない感じではあるもののどこかかっこいいサイモン・ペッグが今作はまあ駄目。中年でアル中な中二病患者を演じています。
また、いつもは仲良しこよしでホモネタさえ入れてくるニック・フロストとは古くからの親友ではあるものの事故をきっかけに疎遠になっていて、終盤には2人の対決シーンがあるなど、いままで見たことがない一面が見れたと思いました。
エドガー・ライトとサイモン・ペッグの脚本はやはりテンポがよくそれでいて凄く笑える。その中に重いテーマを入れてくるなんてさすがだなあと。脚本に2人の実体験も盛り込まれているみたいですね。
音声解説で知ったんですけれど、ゲイリーキング(サイモン・ペッグ)は12軒のパブ巡りを終わったその後のことは考えてなく自殺しようとしているなんて見ていて気付かなかったです。しかし、ワールズ・エンドの地下でのやりとりで高校生の自分を殺したことによって自殺を達成しているため、あの終わり方になるなんてよく考えられてる。
OPでの高校生の時の回想がちゃんとその後の伏線だらけになっていて、昔から口が達者でいつもBluetoothのヘッドセットを耳にかけているオリヴァー(マーティン・フリーマン)は文字通り口から上を破壊され口だけになるし、昔からいじめられていたピーター(エディ・マーサン)はいじめを克服し、スティーブン(パディ・コンシダイン)はオリヴァーの妹であるサム(ロザムンド・パイク)に告白するなど、冒頭から目が離せなくて2周目でああこんなところに伏線があったのかって発見できるのも楽しいですね。ブランクのテーマカラーは、青や緑で街についた頃からから青と緑に注目してみるのお勧めです。
ちゃっかりボンド、ジェームズ・ボンドでお馴染みの英国紳士ピアーズ・ブロスナンも出てきます。いい感じの無駄遣い。
中盤から街が宇宙人に乗っ取られているとわかって、このままこのテンションで続けられれるのかな?って思ったのですが、そんな心配もいらないぐらいのぶっ飛び感。
コメディ要素あり、SF要素あり、アクション要素あり、メッセージ性もある、それでおいてそれだけで終わらせない終わり方。さすがです。
このBlu-rayセットほしいなあ。
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