ロバート・ロドリゲス監督、ダニー・トレホ主演のマチェーテ・キルズを鑑賞したのでつらつらと
解説は映画.comから引用
ロバート・ロドリゲス監督が手がけたB級アクション「マチェーテ」(2010)の続編。麻薬捜査官のマチェーテは、アメリカ大統領から、マッドマンと呼ばれるメキシコの麻薬王を倒してほしいとの依頼を受ける。しかし、マッドメンは自分の心臓が止まると同時にワシントンD.C.へミサイルが飛ぶように仕組んでいた。その仕掛けを解除できるのは、世界一の武器商人ヴォズだけだったが、ヴォズもまた、世界を混乱に陥れようと企んでいた。前作に続きダニー・トレホが主演。映画初出演となるレディー・ガガほか、ミシェル・ロドリゲス、チャーリー・シーン、アントニオ・バンデラス、ジェシカ・アルバ、メル・ギブソンらが共演。
点数 70/100
もともとはグラインドハウスの中にあった偽予告編のマチェーテでしたが、その本編がつくられ、その続編まで作っちゃったっていうのが今作。
1作目はスティーブン・セガールだったり、ロバート・デ・ニーロだったりが出ててそれだけでも見るっきゃ無いって感じで。それに加えてロバート・ロドリゲスならではの、アメリカとメキシコの移民問題まで盛り込んできてたのですが。
1作目もそうでしたけれどとにかく出演者が豪華過ぎて。敵がメル・ギブソン。大統領はチャーリー・シーン(クレジット上は本名のカルロス・エステベス。スペイン系だっよアピール)、ちょい役でレディー・ガガや、アントニオ・バンデラスなどなど。見るっきゃ無いね。
まあ1作目のマチェーテを見ていなくてもわかるわかりやすいストーリー。前作で活躍したジェシカ・アルバは冒頭で死んでしまうのはちょっと考えものではあるけれど。何も考えなくてもどんどん人が死んでいく、血がドバドバ。首チョンパ。内臓グチャグチャ映画です。でもその分前作で感じられたメッセージ性などは皆無で、スターウォーズと007ムーンレイカーとマッドマックスパロディのエンターテイメント映画になっちゃってます。
マチェーテならではの、マチェーテ(山刀)を活用した殺し方。1作目で印象的だった腸をロープ代わりに使うような、この発想はなかったっていう殺し方はそんなに無いけれども、ヘリコプターのローターを使った殺し方はどれも魅力的。内臓を巻き込ませてミンチにしたり、自分自身がローターとともに回転して首を次々に切り落とすなんてね。
メル・ギブソンより悪役で異彩を放っていたのはマルコ・サロール。クローンとして次々に出てきて、長身から繰り出されるアクションはくっそかっこよかったです。
眼帯で出てきたルース(ミシェル・ロドリゲス)はしまいにはもう片方の目も撃たれてしまうけれども、レジェンド・オブ・メキシコのジョニー・デップのセルフパロディかな。
ただ、多くの登場人物が出てくる割には殺し屋は使い捨てのようにたいして活躍しない人たちばかりなのがとても残念。エクスペンダブルズじゃねえんだから。エルカメレオンは次々に顔が変わってしまうけれど、愛銃は変わらないところとか凄くいい。
また、続編ありきの作りだったために終盤になっても燃える展開が一向に来ないこと。これはしかたないし、もともとがグラインドハウス映画っていう体だから仕方ないのかなとも思うけれども。その割にはCGバリバリで金かかりまくってるんだけれど。
ち○この形した銃だったり、おっぱいマシンガンだったり、お色気シーンは3Dメガネを着用とか色々笑える場面も多くて、プラネット・テラーの時のような、グラインドハウスだから許される馬鹿さっていうのも良かったです。
マッドマックスのようにメル・ギブソンが防弾仕様の金属むき出しの車に乗ったり、ハン・ソロのように冷凍されちゃうルースだったり、まさかの冒頭から笑わせてくれる予告が立派な伏線になってるところとか。いろいろ文句は言いたいけれど、そんな細かいこと気にしなくても楽しめたんだからいいじゃない。次のマチェーテ・キルズ・アゲイン・イン・スペースも見に行こうっていう気になるのがいいんじゃないですかね。
マチェーテ、次も見る。
ではでは