ギャレス・エドワーズ監督、アーロン・テイラー=ジョンソン、渡辺謙出演のGODZILLA 2014年版を早速鑑賞したのでつらつらと
解説は映画.comから
1954年に東宝が製作・公開した日本の特撮怪獣映画の金字塔「ゴジラ」を、ハリウッドで新たにリメイク。監督はデビュー作「モンスターズ 地球外生命体」で注目されたイギリス出身の新鋭ギャレス・エドワーズが務め、「キック・アス」のアーロン・テイラー=ジョンソンが主演。日本を代表する国際的俳優の渡辺謙が、オリジナル版の精神を受け継ぐ科学者役で出演するほか、エリザベス・オルセン、ジュリエット・ビノシュ、サリー・ホーキンス、デビッド・ストラザーンらが実力派キャストが集った。
点数 77/100
このハリウッド版ゴジラを見るために2ヶ月にわたって予習がてら過去作を鑑賞してきましたが、それにともなってやっぱりハードルは上がっていたんですよね。たまむすびでもあれだけ町山さんが絶賛していたもんだから。
結果からしたら、悪くはないし満足はしてるけれどもどこか惜しい作品だったという印象。
題名としてはゴジラですが、今作品はゴジラ対ムートーが描かれています。
今回のゴジラは予告でもわかるようにわりと顔と身体がふっくらしててアメリカ人体型。なかのひとがアメリカ人だったからかな。
ムートーはミレニアムゴジラのオルガっぽい感じでしたかね。前足がモンスターハンターのシェンガオレンみたいな感じでした。その上EMP攻撃をしてきて電子機器が使えなくなるんですよね。あれ、どこぞのパシフィック・リムにも同じような奴が…
そのムートーが今作ではつがいとして登場してゴジラ対ムートー2匹っていう構図は今までになく面白いなあって感じました。
ゴジラ映画なのに、ハリウッド製作だからなのか、ブロディ大尉の活躍とその家族愛っていうのが凄く前面に出ていたと思います。ゴジラを直接映すシーンが中盤以降になるまで全くと言っていいほどなく、ゴジラやムートーによって起きる災害の中のブロディ大尉の活躍っていう印象でした。
町山さんも行っていた通り、渡辺謙さん演じる芹沢猪四郎博士(1作目の芹沢博士と本多猪四郎監督の名前まんまですね)が広島の被曝2世っていう設定はさすがに無理があったかな。
Wikipediaにあらすじというか完全なネタバレ含むストーリーが載ってるんでストーリーは省略。でも劇場に絶対見に行った方がいい。
OPシーンは過去の原爆や水爆実験の映像が淡々と流れていくかとおもいきや、そこにはゴジラとみられるあの背びれが映ってるっていうところからワクワク感がMAX。
あの文章が黒塗りにされていく感じはCoD:BOっぽい。
序盤は今から15年前の1999年が舞台で、予告でも有りましたが大きな生き物の化石と卵らしきものが映りますが、あれゴジラじゃなくてムートーだったんだね。(1999年といえばそのころハリウッドでGODZILLA?ん?なんだっけ?)
そのあと日本の架空の原子力発電所が狙われるんですが、最近にしては珍しいぐらいのへんてこ日本。まあ凄く萎えた。変に和風な家であったり、富士山がすぐそこに見えていたり、名前が雀路羅(じゃんじら)市だったり、日本にはない形の原子力発電所だったり。あんな原発は日本人ならシムシティでしか見たことねえよってぐらい。
でも原発がなにかに襲われるシーンは、東日本大震災を連想させるような作りになっていてなかなか迫力がありました。奥さんとじこめられちゃうしね。放射能ってあんなふうには漏れないと思うんだけれども。後々わかるんだけれども、襲ったのはムートーだったっていうね。てっきりゴジラが原発襲いにきたと思ってみていたら拍子抜けしちゃう感じ。
そんなこんなで現代。
なんだかんだで立ち入り禁止区域のじゃんじら市に行ってみたら捕まっちゃうんだけれど、それを連れて行く施設がなんであの元原発のあった研究施設なの。部外者にああいうのは見せちゃダメなんだから真っ先に外に連れて行くべきでしょ。
ムートーが蛹なのか卵なのかから出てくるシーンでのクレーンが倒れてきたり、ムートーが暴れたりするシーンは迫力あったなあ。凄くかっこよかった。
その後のホノルルでのゴジラが出てくるシーンはやっぱ鳥肌たつ。
海の中から出てくるのもそうだけれども、暗闇の中で照明弾を打ち上げるとそこにゴツゴツしたものが見えて、実は画面いっぱいにゴジラが映っていたっていうシーンはすごく興奮した。
中盤での核弾頭を使って退治するっていうくだりはそもそもいらなかったような気がしたかな。1984年版のゴジラでもそうですし、今作の芹沢博士も言っていたとおり、原爆を安易に使ってしまったからこそゴジラを産んでしまったっていうテーマがあるのにもかかわらず、そこで原爆使っちゃったら元も子もないような気がして。列車で運ぶシーンも中だるみしてた印象。
今作でもへんてこ日本であったり、ホノルルであったり、ラスベガスであったり、サンフランシスコであったり、様々な街が壊されてますがどのシーンも迫力あったな。EMPで電子機器が使えなくなり空から戦闘機がバンバン落ちてくるところとかすごかったです。これもCoD:MW2で同じようなのが有りましたが。
サンフランシスコ決戦もゴジラとムートーが戦っているなかでブロディ大尉たちが奪われた核弾頭の爆発を止めるために奮闘してたり、もっと怪獣同士がやりあう姿を見たい派としては、テンポが悪くなっちゃってる気がしたかな。それでも同じショットで後ろでゴジラとムートーが戦っているところを映したりしていて同時進行で行われているんだって言うような自然な感じには見れたけれども。
今回のゴジラの熱線は青色。やられたかなとおもっていたら、背びれが青白く光っていて青白い光を吐くんだからあの現場の隊員以上に興奮しちゃいますよね。
ムートーが卵焼かれて叫ぶシーンはVSデストロイアの時のゴジラがゴジラジュニアを失った時の悲鳴に通づる物があったかな。同じ叫び声でも感情って伝わるもんだよね。
光線吐くようになってからは、ムートーをあっさりやっつけちゃうのはいつもどおりかな。ゴジラ映画ってアレぐらいあっさりがいいと思う。
ムートーが悪でゴジラが善として描かれていて、本能としてムートーを狩るから結果として人間側だっていうのはわかるけれども、過去に原爆当てられたりしてたのにその人間の償い的な部分って全く描かれていなくて、なんだかなあと。
戦いが終わったあとブロディ大尉とゴジラの対比であったり、その後のゴジラが残業終わりのサラリーマンのように海へ、とぼとぼ帰っていくシーンはすごくグッときたね。
それにしても行く先々でトラブルにあってなんだかんだで戻ってきてそのまま任務を遂行するブロディ大尉が一番すごいよ。
そんなこんなで序盤のヘンテコ日本や結局核に頼りきってるじゃねえかという突っ込みがあったとしても、ゴジラが出てくるすべてのシーンがすごくよくて大大大満足できる作品でした。
なんだかんだ1作目が一番好きです。
続編もつくるのかな?楽しみですね。
映画会社救う、想定外の大ヒット ハリウッド版ゴジラ続編へ+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
ではでは。