製作がロジャー・コーマンのデス・レース2000年を鑑賞したのでつらつらと
解説は映画.comから引用
ロジャー・コーマン製作によるSFアクション。西暦2000年、独裁国家となったアメリカでは大陸横断レース「デス・レース」に国民が熱狂していた。そのレースは、走行中に人間を殺していくことでポイントが加算される文字通りの死のレースで、参加するレーサーたちは壮絶な死闘を繰り広げる。主人公の覆面レーサー、フランケンシュタインにデビッド・キャラダイン。「ロッキー」(1976)以前のまだ無名だったシルベスター・スタローンもレーサーの1人で出演している。
Death Race 2000 (1975) - Trailer - YouTube
点数 65/100
予告編を見ていただいたら分かる通り、全体的に漂うチープさがなんとも言えないデス・レース2000年です。原題がデス・レース2000だからそれでいいんだけど年ってなんで入れちゃったかな。すごく語呂が悪い。
デス・レースっていうもんだから、てっきり「命をかけたレースがここにある」とかいう展開かと思ったら、内容としてはスティール・ボール・ラン的なアメリカ横断レースな上に人を轢き殺すことでポイントがもらえるとかいうマジキチ内容だったっていうね。75年製作だからこそできた内容なんだろうな。
主人公はフランケンシュタインという事故にあってもレースに戻ってくる国民的ヒーローなわけだけど、格好が全身黒くマントを身につけた上に目と口のとこだけが開いてる目出し帽的なマスクまでかぶってる。それがまあださい。ダースベイダーにあこがれて一歩どころか道を外してしまったような感じがフランケンシュタイン。
これが何度も手術をしていて素顔が見てられないからマスクかぶってんじゃないかと思ってると序盤からあっさりマスクとっちゃうのがね。それがなんともリアクションしがたい素顔をしているのがすごくいい。実はフランケンシュタインは何人もいて、死んだら代わりがいるものとかいうね。なんという綾波。
そんなフランケンシュタインのライバル関係にあるのが、無名時代のシルベスター・スタローン演ずるマシンガンジョー。悪役っぷりを徹底しててよかったね。
その他にもナチスカラー全開のマチルダや、暴君ネロ、雄牛号に乗っているカラミティ・ジェーン。どいつみても個性的すぎて。(ドイツだけに)
またそれぞれが乗っているマシンがこれまたださいことダサいこと。車から角生えてたり、マシンガン積んでたりするのがすごくB級で味がある。
レース自体はレジスタンスに邪魔をされフランケンシュタイン以外は徐々に死んでいくんだけれども、まあその合間合間にあるブラックユーモア全開の展開がなんとも。
雄牛号にむかって赤いマントをひらひらさせる人は結局殺されるわ、安楽死デーと銘打ち病院の前の道路に老人を並べるもののその並べた看護師たちが轢き殺されるわ、茶化しに来た若者3人組がマンホールに隠れるものの1人がハメられ道路に取り残されて轢き殺され、それをマンホールから出て笑う2人を後続車が轢き殺すなどなど。
轢き殺す描写とかなにげにしっかりゴア表現してるのにそれを煽る音楽だったり効果音がまあコメディテイストなのがなんとも。今じゃ絶対できない芸当だなあ。
最後は大統領をフランケンシュタインが殺し、フランケンシュタインが大統領になり、今までの民主主義に戻し、デス・レースも廃止しますってところでおしまい。
その時のメディアの煽りがフランケンシュタイン大統領はデス・レースで有名になったんじゃないかってごもっともなことを言ってるのもすごく皮肉だよなあ。
ところどころに散りばめられたエロシーンだったり、なんとも滑稽な死に方だったり、思いの外迫力のあるレースシーンだったり1度は見といて損はない作品ではあると思ったかな。まあそれ以上でも以下でもない感じがまたいいんだけれども。
レースシーンの早回しの露骨さとかはもう割り切ってていんいんじゃないかな。
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リメイク作でジェイソン・ステイサム主演のデス・レースもあるみたいですが全く別物とのことなのでちょっと気にはなる
ではでは