アルフレッド・ヒッチコック監督のめまいを鑑賞したのでつらつらと
解説は映画.comから引用
アルフレッド・ヒッチコックのフィルモグラフィの中でも傑作と名高いミステリーサスペンス。刑事ジョン・ファーガソンは、逃走する犯人を追撃中に屋根から落ちそうになる。そんな自分を助けようとした同僚が誤って転落死してしまったことにショックを受けたジョンは、高いところに立つとめまいに襲われる高所恐怖症になってしまう。そのことが原因で警察を辞めたジョンの前に、ある日、旧友のエルスターが現れる。エルスターは自分の妻マデリンの素行を調査してほしいと依頼。マデリンは曾祖母の亡霊にとり憑かれ、不審な行動を繰り返しているという。ジョンはマデリンの尾行を開始するが、そんな彼の見ている前でマデリンは入水自殺を図り……。原作はフランスの作家ボワロー=ナルスジャック(ピエール・ボワロー&トーマス・ナルスジャック)のミステリー小説。ジョンが見る悪夢やヒロインによる真実の告白など練り上げられた演出が冴える。日本初公開は1958年。2014年、特集企画「スクリーン・ビューティーズ」の第3弾「ヒッチコックとブロンド・ビューティー」にて、デジタルリマスター版が公開。
Vertigo Official Trailer #1 - (1958) HD - YouTube
点数 85/100
アルフレッド・ヒッチコック監督の中でも大好きな作品の一つのめまい。
もう全てが大好き。
ストーリーはもちろん大好きだけれども、その撮影だったり演出は当時の最先端をいってるし、その演出は今でも多く引き継がれてるし古さを感じさせない出来栄え
OPのぐるぐる、高所恐怖症のシーンで使われるめまいズーム、悪夢のシーンでの、アニメを取り入れてたりぐにゃぐにゃしたドラッギーなところ、サンフランシスコならではの坂ばかりの運転シーンや、ゴールデンゲートブリッジの風景、すべていい。
そのなかでも第三の男ぐらい影の使い方がすごく上手だなあと思った。
マデリン(キム・ノヴァク)を初めてレストランで見かけるシーンなんかは、上手く照明を使って観客はマデリンに自然に目が行くようになってるし、それでいて美しく見える。
中盤に出てくる本屋でのシーンなんかは、その本屋から出てくるとともに照明が落ち、主人公のジョン(ジェームズ・スチュワート)に目がいくようになり、通りに出るとその本屋が普通の明るさに戻り、イチ通りの背景に変化したり、終盤のホテルでジュディをマデリンと重ねあわせる場面でのジュディの影はマデリンを思わせるところがあったりすごくいい。
マデリンを愛しすぎたためジュディを、マデリンと重ねるシーンで、完全にマデリンに変身したシーンとかほんと鳥肌だし、そこからブライアン・デ・パルマ監督が影響された、抱擁する2人の周りをカメラがぐるぐるまわる演出なんか鳥肌立つし涙まで出てくるね。
それにしてもヒッチコック監督のキム・ノヴァクへの風当たりの強さはひどいなあ。
序盤のオカルト的な展開からの後半へのサスペンスは最高だし、ヒッチコック作品でお馴染みのバーナード・ハーマンの音楽は作品にあっていてハラハラさせたり、どこか哀愁を漂わせたりしてさすがとしか。
そういや、めまいといえば「鳥」とともにトゥルー・ロマンスで出てきてたね
ではでは