スタンリー・キューブリック監督の幻の長編デビュー作である恐怖と欲望を鑑賞したのでつらつらと
解説は映画.comから引用
巨匠スタンリー・キューブリックが、一般に劇場デビュー作とされている「非情の罠」(1955)より以前に発表した監督作で、人間性を失っていく兵士たちの姿を描いた戦争ドラマ。敵陣の森に墜落したコービー、マック、シドニー、フレッチャーの4人は、そこで地元の女性に目撃され、敵国に知られることを恐れて女性を木に縛り付ける。しかし、欲情したシドニーが女性を襲い、女性は隙をついて逃げ出してしまう。シドニーはとっさに女性を射殺してしまうが……。完璧主義者として知られるキューブリックがその出来に満足せず、自らプリントを買い占めて封印してしまったことから、長らく「幻の作品」と言われていた一作。
点数 65/100
正直恐れ多くて点数付けれないよね
監督・製作・脚本・撮影がスタンリー・キューブリック
キューブリック監督ができるだけ多くのプリントを購入し封印していた映画がこんな手軽に見れる時代です。
ストーリーとしては凄く単純でわかりやすいし別にここいらなかったんじゃないっていうシーンが多くあるけれども、まだまだアマチュア時代のキューブリックがここまでしてるのはすごい
敵陣に墜落し、そこから逃げる4人の兵士を描いているけれど、それを通して見えてくるものは人間の持っている孤独や死に関することで凄く考えさせられる
なんといっても驚きなのは、4人の兵士のうち2人が敵の将軍と大尉を1人2役演じているということですよね
予算の関係とかもあるんだろうけど、見ていて全く気が付かなかったし、その人達に全く別のセリフを喋らせることで人間のウラとオモテみたいなところ描いてるのかな
人間の命なんて平等なはずなのに戦場では1兵士と将軍の命の重さは違い、いままでなにもできなかったから囮になってこんな命が将軍の命と引き換えになるっていう考えか方はは凄く考えさせられますね
それにしても題名の欲望要素はたくさんあったけれど、恐怖要素はどこにあったのかな
カメラワークは主観視点と顔アップ(すごくセルジオ・レオーネ)が多いと感じました。
62分と短い作品ですが、映像に引き込まれるのは間違いないです
若き日のポール・マザースキー監督が出演しているのにも注目ですね
それにしても途中で捕まった女の人とても綺麗だったなあ