トビー・フーパー監督作悪魔のいけにえ2を鑑賞したのでつらつらと
解説は映画.comから引用
電動のこぎりを使った殺人鬼の凶行を描いた「悪魔のいけにえ」(74)の続編。製作はメナハム・ゴランとヨーラム・グローバス。エグゼクティヴ・プロデューサーはヘンリー・ホームズとジェイムズ・ジョーゲンセン。前作と同じトビー・フーパーが監督に当り、彼は共同製作も手掛けている。脚本はL・M・キット・カーソン、撮影はリチャード・クーリス、音楽はフーパーとジェリー・ランバート、特殊メイク効果はトム・サヴィーニが担当。出演はデニス・ホッパー、キャロライン・ウィリアムスほか。
点数 70/100
はっきりいって期待していた分全然ダメでした。
1作目のヒットもあってか、主演にデニス・ホッパーを迎えるというなんとも贅沢な作りなわけですが。あんまりデニス・ホッパー演ずるレフティが活躍しないのがなあ。見せ場といえば最後ぐらいだし、それまでは遊園地の廃坑みたいな洞窟の柱を切ってるだけの簡単なお仕事。それでもチェーンソーを二刀流したり、自分の甥である、1の時に出てきた車いすの青年フランクリンのミイラ化した遺体を見つけると、復讐心に燃えるところとかは凄く良かった。一番燃える場面が、チェーンソーの試し切りの丸太っていうのがなんなんだろうていうところなんですが。
ソーヤー一家もコックだけが前作キャストで、その他は一新されています。レザーフェイスの顔は本来ならばマスク被ってるからわからないはずなのになぜか違和感が凄くあったなあ。これは"レザーフェイス一家の逆襲"のレザーフェイスのが好きだった。
また新キャラである頭に鉄板の入ったチョップトップの狂気じみたキチ○イ感は、前作のヒッチハイカーを超えてますね。ハンガーで頭ボリボリかいて、そこについた肉をちょくちょく食べてるシーンとかすごく気持ち悪い。
レザーフェイスがラジオDJであるストレッチに恋する場面とか凄く微笑ましいんだけれど、そういう笑いが欲しかったんじゃないんだよなあ。もっとフレディやチャッキーみたいなブラックユーモアを交えた殺しをしてくれたら、もっと楽しめたと思った。
前作の理由なく殺される恐怖っていうのものは今作にはあまりないけれども、それでもラジオ局でのレコード室からいきなり出てくるレザーフェイスや、皮を剥がれたLGがいきなり起き上がるところには驚かされた。顔の皮を剥がれた人とその皮をつけているひとの会話シーンって凄くシュール。皮を返してあげるのもいいね。
悪魔のいけにえで一番好きだった家族団らんの食卓シーンが今作でもあったし、当然グランパのハンマーで頭をかち割れ大会も開催されていた点はすごく評価できる。グランパ頑張れ頑張れって凄く思っちゃうのはなんでなんだろう。
舞台は寂れた遊園地っていうから、もうすこし観覧車とかああいう明るい雰囲気の中で行われるホラーを期待したんですけれどずっと洞窟の中なんだもんなあ。あの独特の廃坑の寂れた感じと、いたるところにアトラクションのマネキンのようにおいてあるミイラ化した遺体は凄く良かったけれどもコレジャナイ感があったかな。
最後も手榴弾で自爆っていうあっけない終わり方と、追ってきたチョップトップをアトラクションの山からチェーンソーを使って突き落としてそのままおしまいっていう後味の悪さも凄く気になった。どうせならみんないっぺんに自爆して爽快に終わって欲しかったな。この遊園地にはいたるところに最終手段のダイナマイトが仕掛けられていてみたいなやつ。
いままであまりみられなかったレザーフェイスの一面や、コメディチックではあるもののそれでも十分怖い演出に、トム・サヴィーニ(ゾンビや13日の金曜日を担当)を迎えた前作とは比べ物にならないぐらいの特殊メイクにひたれるのでなんだかんだお勧めです。
完全版にはカットされたトム・サヴィーニが手がけた若者の惨殺シーンがあるみたいなので是非見てみたいです
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