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ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃

金子修介監督作ゴジラモスラキングギドラ 大怪獣総攻撃を鑑賞したのでつらつらと

解説は映画.comから引用

 日本を襲う破壊神・ゴジラと、それを迎え撃つ3大聖獣のバトルを描く、人気怪獣映画のシリーズ第25作。監督は「クロスファイア」の金子修介。脚本は、「ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY」の長谷川圭一と「溺れる魚」の横谷昌宏、金子監督の共同。撮影を「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」の岸本正広が担当している。主演は、「6週間 プライヴェートモーメント」の新山千春と「かあちゃん」の宇崎竜童。

ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃 : 作品情報 - 映画.com

 


ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 (2001) 予告編 1080p HD BD ...

 

点数 78/100

ゴジラ作品としては25作目でミレニアムシリーズのゴジラである今作。

監督はガメラシリーズでお馴染みの金子修介監督。

はっきりいってかなり面白かったです。歴代ゴジラの中で今のところ4番目に好き。(初代、デストロイアビオランテ、今作、対モスラかな)

1作目のゴジラを踏まえ、どうもアメリカにもゴジラっぽいのは出てるらしいっていう設定。冒頭でジラdisが早速あって凄く微笑ましかった。

1作目同様ゴジラが完全な悪として描かれていて、日本の守り神である、バラゴン・モスラ・ギドラがそれに立ち向かうという話。バラゴンが題名に入っていないの凄く可愛そうだなあって思ってみてました。ゴジラ・バラゴン・モスラ・ギドラって題にすべきだよね。長いけど。ゴジラはずっと白目むいちゃてるぐらい怖い存在でコミカルさだったり人間への同情なんてものがひとつもない。

ながれとしては5作目の三大怪獣 地球最大の決戦に近いものがあるかな。あれにはラドンも出ていたけれども。日本の各地から姿を現す怪獣たちが、一同に集まって戦う系。

人間側もゴジラに立ち向かうのだが、実際には無い防衛軍が戦うのでいろいろな兵器が出てきてみていて面白かった。特に推進式削岩弾D-03とかいうミサイルの先にドリルが付いていて内部から爆破させる兵器とかすごくかっこいいし、冒頭で本来の使い方であるトンネル事故で使うことによって、ただの兵器だけではないように見せているところもすごくよかった。

さて、まずは大涌谷でのバラゴン対ゴジラ

まあこれは一方的にバラゴンがやられているのが見ていて可愛そうだった。主人公の立花由里(新山千春)も言っていたように体格差がありすぎるのに挑んでいく姿はあの可愛いフォルムからは考えられないぐらいかっこいい。でもリンチされちゃう。バラゴンがまた痛そうな目や鳴き方をするもんだから見ていて凄く辛い。ガシガシ蹴られたりするんだもんな。いいぞ反撃しろって思った矢先しっぽで払いのけられ、しまいには熱光線浴びて消滅しちゃうもんだから思わず声が漏れちゃうぐらい悲しかった。

続いてモスラゴジラ

横浜のランドマークのところから開始するというのはVSモスラを少し意識させてるのかなとも思ったり。

横浜の町の中にサーチライトを浴びながら存在するゴジラのかっこよさと、CGながらもVSモスラのときほどチープでないモスラのかっこよさを楽しめる対戦だったかな。モスラたいした攻撃してない感じはあったかな(もともと鱗粉ぐらいだし)。モスラは自分のことばっかりで、ランドマークをゴジラの熱光線で破壊しちゃうとかね。ここでもゴジラに敗北してしまうのはびっくりした。

ついにきた東京でのギドラ対ゴジラ

ギドラが頑張るもののあらまあっていう展開。首いくつもあって頑張ってはいたんだけれどもね。ゴジラつよし。やられたかと思ったらモスラのエネルギーを吸収してキングギドラへ進化。お台場の海へおいやるものの防衛軍のミサイル攻撃の誤爆をくらい撃沈。なんともおそまつ。しまいにはキングギドラの光線をゴジラが吸収してマジックシリンダーばりに跳ね返しちゃうとかね。

ここで活躍するのが我らが宇崎竜童演ずる立花泰三。ゴジラに自分から飲み込まれてミサイルを腹の中で打っちゃうとかさすがですわ。その後、残留放射能があるかもしれないからと近づかせなかった立花准将はすげえかっこよかったし、ちゃんとそこまでリアルに考えられているところはあっぱれだった。

 

全体的にオカルトじみていて、クニを守る三大怪獣は護国三聖獣と表現されていて、バラゴン・モスラキングギドラはそれぞれ、婆羅護吽・最珠羅・魏怒羅と表現されていたり、ゴジラには太平洋戦争で亡くなった人々の年が宿っているなどいままでのただの怪獣映画とは一味違うアクセントになっていたと思った。

また、ゴジラが人を殺す描写が多く見られ、家の中にいた人がゴジラの足で家ごと潰されたり、人々に向かって熱光線を吐きそれがまるで原爆のようなキノコ雲になったりと、正義のゴジラを知っている人からしたらショックな場面も多く見られた。。でもそれぐらい凶暴に映画いているからこその良さがあった。

ただ、1作目のように凶暴で極悪なゴジラはいいものの、水爆で誕生したゴジラがまるで人間に仕返しでもするように東京を襲った1作目に対して、メッセージ性が少し薄い気がしたかなあ。確かに太平洋戦争で亡くなった人たちの念とかはあるんだけれども、わざわざそこに太平洋戦争の話を練り込むのは安直すぎやしないかなあと。遺族の方とかに申し訳ない気がした。

あとは、タイトルにああやってゴジラモスラキングギドラってあるんだから、どうせなら一同に介した怪獣たちのやりあいもみてみたかったかな。キングギドラが最初から善っていうのも面白い要素なのに。モスラキングギドラがコンビ組んで戦ってくれたらなあ。もちろん一匹では何もできなかったバラゴンももう少し活躍できたのでは。

ストーリー自体はそんなでもないし、由里の恋人中であろう武田(小林正寛)は大したことしてないからなんだかなあと。でもゴジラ映画にそんな甘っちょろい人間ストーリーなんていらないんだ。怪獣と戦う防衛軍が見たいんだっていう人からしたら大いに楽しめる作品だったかな。

 

カメオ出演ってレベルじゃないくらい数多くの著名人が出演していたのにも驚いたな。山寺さんだったり、角田さんだったり、いろんな人を本編で見つけてエンドロールで答え合わせも面白い楽しみ方かも。

こんな渋いゴジラハム太郎と抱き合わせにした関係者はいい意味で頭おかしいんじゃないかって疑うわ。

 

そんなこんなで他のゴジラ作品とは一線をかくしたゴジラモスラキングギドラ 大怪獣総攻撃ぜひおすすめです。

 

 

ではでは